アンソニーとクレオパトラ

You gods, will give us. Some faults to make us men.

 

人として大事な何かが欠落していることを外に出てようやく気付く頃になれば、私に迫られた道はただ二つ。狂人として楽しく転げ落ちるか、真人間の皮を被ってただ綱渡りを続けるか。

 

真人間の皮を今は被っていたいと思うのに、この本心が愛されたくて仕方ない。きっとそこまでキ印丸印で100点満点、ということなく意外と中々

健常者。であると思いたいのだけれど。

 

最近は日差しも肌を焼き焦がすようでああ夏はいいななんて思ってて、ふと思い出す望郷の過去に同郷を懐かしんで、毎週のように味方なり得る人と遊んでいたのに。

 

その人には既に守るべきものがあるという事実がどうしてこんなに悲しいのか。袂を別つつもりがないのならば文句を言うその口を閉じてくれ。それもこれも今年が終わるまでの時限爆弾だと安心させてくれ。

 

道はたった二つしかないのに、どこへ行けばいいんだろうなんて目を逸らして後ろを見ている私。