マクベス

Fair is foul,and foul is fair. Hover through the fog and filthy air.

甘ったれめが

英語だったけどそう言われているような気ばかりして、私の頭の中は変になりそうだった。これが起こったのがもう2週間前ほどだったのだけれど、エクストラポイントを与えていただけないでしょうかと頭を下げにいけばいいやと考えていた私。まあね、ダメでした。

言い訳もしました。Journalは自分自身のことばかり書けというけれど、私は本当にそれが苦手で書けませんでしたと。でもダメでした。どんな状況でも、誰にでも平等にそういうことはしないのだと。

ああ、アメリカって素敵。本当に素敵。自由、平等、愛! これはフランス。

別の先生はピンク色のブランケットを女の子に、青色を男の子にあげましょうと指示してきました。

このクソ田舎からおさらばしたいのに、表の私が言います。でもここだって悪い場所じゃないよ! 聞き分けのいいいい子でいなきゃいけなかった時の残渣。誰のことも傷つけたくなかった本心。君のおかげでうまく事が運んだ時もあったけど、 社会性め 死んでくれ

なんなんだろう。もっと早くに言っておけばよかったのだろうか。その代わりになるようなトピックをください、って。どうせ断られるしって脳の奥で誰かが囁く。ロクな思い出がないのをつらつら書くのが、不幸自慢みたいで本当に嫌だ。

父親と母親は忙しかったから私に構ってくれませんでした! でもおばあちゃんと犬の散歩に行くときは楽しかったです! なんだそれ。なんで私はこんな文しか書けないの? こんな人の顔色を伺った文しか書けないのどうして?

私の提案は断られてばっかりです だって褒められたいだけだから。中身なんてない空っぽだから。朝っぱらから何泣いてんだろ。仕事の愚痴ばかり話す父親に、少しモノ申したら、仕事に口を挟むなと怒られた。せめて私の提案を、子供なのにそんな発想ができてすごい! って褒めて欲しかっただけの子供心に永遠に囚われてる。

母親にも褒められたかった。母親のことを思い出そうとすると真っ白になる。ただ唯一、私に価値はあるのかな? って聞いた中学の時。小学校の時だったかな。お前に価値なんかないよって答えた、ソファで寝る母親の背中。あの日は部屋の電気も消えてて暗かった。

褒められたい。情けなくみじめで仕方ない。ネイティブになんかなれるわけないだろ 白人のこと嫌いなんだから。白人もアジア人なんかに興味ないんだから。でも、泣くとなんか楽になれるなあ ずっと泣いていたいなあ。

父親はいい加減目を覚まして欲しい。自分の子とはいえな、私には母親の血も入ってるんですよ。どうしようもないんですよ。中途半端なんですよ。

死にたい、死にたいなあ。何かを嫌う私を否定されてばっかりで、つらいなあ。田舎が嫌いって言わせてくれよ 悪いところじゃないよなんて言わないでくれよ エゴです。

死にたい、死にたい、死にたい。死にたいわけじゃない。幸せになりたい。でもなれる見込みがない。だから死にたいって言うしかない。どうしてこんなに死にたいの。死にたくないのに死にたいよ。死にたくないよ。

何かが決定的に悪い環境じゃなかった。殴られたことなんかは一切なかった。母親には一度だけ殴られたけど。でも明らかに私が不幸になる要因はちゃんと兼ね備えていた。殴られたわけじゃない。でも、生理の血が漏れたズボンを履いていたら、尻にハンコつけてるって父親に笑われたり、誰も処理してくれない私のオムツを母親の親戚に歌にして笑われたり、それを楽しい思い出として娘に語る母親の顔が醜くて気持ち悪くて、黒人の子供孕んでくるなよ! とか笑って言うおじさんの後で、金髪碧眼の彼氏さんなんか連れてきたりしちゃって! ってバーのママに救われたこともあって、そういう汚いもののない世界を期待しているところも確かにあった。

言われるままにやって来たこの留学の唯一の希望がそれだったのにな。なんだかな。さみしいな。サンタマリア。

下卑ている。下品ではなく下卑ている。私は一体何が悲しいのだろう 何が切ないのだろう。どうして